2歳の娘に「胎内記憶」について聞いてみた。

「胎内記憶」は本当にあると思いますか?

実際に2歳の娘に胎内記憶について聞いてみたので紹介します。

併せて、胎内記憶に関する書籍や研究についても紹介します。

そもそも胎内記憶って何?

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日本における胎内記憶の研究に関する第一人者としては産婦人科医の池川明氏がよく知られています。

池川明氏が、諏訪市と塩尻市の保育所などに通う1~6歳の児童に対して、胎内記憶に関するアンケートを行ったところ、実に3割の子供に胎内記憶があったという結果を公表しています。

実際にどのような胎内記憶があるのか、池上明氏の著書より一部紹介します。

「ママのおなかの中は、暗くて、あたたかかった」
「ひもでつながれていたよ」
「トンネルをくぐって生まれたの」

「子供は親を選んで生まれてくる」より引用



胎内記憶はいつからできるのか?

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仮に「胎内記憶」があるとして、実際に記憶が形成されるのはいつ頃からなのでしょうか?

胎児の発達について簡単に解説します。

まず、妊娠3週目に受精卵が子宮に着床すると、妊娠4週頃から胎芽の細胞分裂によって、体の各器官の原型となる細胞がつくられ始めます。

そして、妊娠9週目までには、心臓、脳、せき髄、中枢神経など主要な組織・器官についての基本部分が形成されます。

人間の記憶は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感を通して体験したことを、脳に蓄積することで形成されますが、妊娠3ヵ月ころに皮膚の感覚(触覚)が働き、妊娠6ヵ月頃には味覚や聴覚も発達してきます。

また、記憶に重要な役割を果たしている脳の「海馬」も妊娠6カ月までに形成されますので、機能としてはこの頃から「胎内記憶」が蓄積されている可能性があります。

ただ、胎児は言葉が話せません。

そのため当然「言語」によって記憶が蓄積されることはなく、胎内で感じた「感覚」が脳に刻み込まれて、誕生後になんらかの形で再現される、というイメージになるのではないかと推察されます。

実際、胎児はお腹の中で「飲み込む」「呼吸する」などの練習を繰り返しており、それらを身につけた上で生まれてくるので、お産直後から、肺で息をして、おっぱいを飲むことができるのです。

娘に胎内記憶があるか聞いてみた!

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というわけで、2歳10カ月の娘に胎内記憶についてきてみました。

女の子なので言葉の発達も早く、「今日、保育園で何をしたか」など記憶に基づいてお話することができます。

さらに1歳半頃にいった遊園地での体験ついても覚えていて、ときどき話すことがあります。

そんな娘なので、どんな胎内記憶があるのかワクワクしながら聞いてみました。

「ねえ、ママのお腹の中にいた時のこと覚えてる?」

娘「おなか?」

「産まれる前は、ママのお腹にいたんだよ。知ってる?」

娘「しらなーい」

「えー!お腹から出てきたの覚えてないの?ねえ、ママのお腹の中どんな感じだったか思い出してよー」

娘「かっこよかった!」

「・・・。どこが、かっこよかったの?」

娘「ふりらっちょって、いったんだー、たのしぃー!」

「・・・」

たいへん残念ではありますが、我が子には胎内記憶はありません。

受胎前の記憶がある?

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世の中には、胎内記憶よりもさらに前の「前世」ともいえる記憶についても存在すると考えている人もいます。

同じく池川明氏の著書には受胎前の記憶についての証言も紹介されています。

「小さい子供たちは空の上から見てて、あの家にするっておりていくんだ。で、ぼくもおかあさんのいるところに決めたんだ」(三歳、男の子)

「子供は親を選んで生まれてくる」より引用

相当スピリチュアルな話ですね。

筆者も娘も、胎内記憶はもちろん前世の記憶も全くないので、この手の話を信じることはできないのですが、要するに「ママと子供の間にはとても深い結びつきがあるので、大切に育ててほしい」というママ・パパへのメッセージだと考えるといいでしょう。

妊娠中のコミュニケーションはどうする?

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胎内記憶の有無は脇に置いとくとして、お腹の中にいる赤ちゃんとのコミュニケーションはやはり大切なのでしょうか?

池川明氏が実施したアンケート結果によると、ママやパパが、お腹にいる赤ちゃんにたくさん話しかけていた場合には、子供に「温かい」「楽しい」という良い胎内記憶があり、反対にあまり話しかけなかった場合には、「寂しい」「早く出たい」という残念な胎内記憶になるという傾向があったそうです。

お腹の赤ちゃんとのコミュニケーションがその後の発育にどのような影響を及ぼしているかと言う科学的な知見はありませんが、ママ・パパの子供への愛情を育むためにも、できるだけ、たくさんのコミュニケーションをとることが大切です。

お話しする、歌を歌う、絵本を読むなど、妊娠中のコミュニケーションを楽しめば、少なくともママ自身はとても幸せな気持ちになることは間違いありません。


<参考出典>
赤ちゃんからのメッセージ
子どもは親を選んで生まれてくる

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