もうすぐ出産予定日、でも生まれる気配がない……
「初産は予定日より遅れる」「こうすると陣痛がくる」いろんな噂がありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
「まだ生まれないの?」コールに対する対処法も、併せてご紹介します。
1.「初産だから予定日より遅れる」ということはない
結論から言いますと…
「初産だから」予定日より遅れやすい、ということはありません!
逆に「経産婦さんだから」予定日より早く生まれやすい、ということもありません!
出産の兆候があるかないかは、その時のお腹の赤ちゃんの状態、ママの心身の状態によるもの。
初産経産には関わらないのです。
それでも初産が予定日より遅れやすいと言われる所以として、初めての出産に対する緊張が陣痛を遠ざけている…という可能性は考えられます。
自然な陣痛を促進するのは副交感神経だといわれています。
そして、副交感神経が優位になるのは、リラックスしているときです。
予定日を過ぎてしまうかも…なんて気にすることはありません。
残り少ない妊娠期間を、ゆったりした気持ちで過ごせると良いですね。
経産婦さんが早く生まれると言われる所以については、こちらの記事で紹介しています。
https://cawaiku.com/child/pregnancy/date-of-birth-early-2138
2.早く生みたい!陣痛を付けるには?
○○を食べる、○○を飲む、○○をする……
ネットで検索すると、様々なジンクスがあるようです。
なかなか陣痛がこないママにとっては、藁にも縋る思いですよね。
ですが、残念ながら医学的根拠のある方法はほとんど無いようです。
陣痛を誘発すると言われている方法のほとんどが、効果が無いか、欠点があるか、あるいはその両方だとされています。
すべてがわかる妊娠と出産の本(ハイディ マーコフ, サンディ ハザウェイ 著/森田由美訳/監修 竹内正人)によると、予定日を過ぎた妊娠の約70%は、実のところ本当の予定日に達していなかったと考えられるそうです。
陣痛誘発剤のなかった昔でも、永遠に妊娠し続けた人はいません。
焦らずリラックスして、その日を待ちましょう。
3.「まだ生まれないの?」がストレス…どう対応する?
自分でもまだかまだかと思っているところに、周囲からの「まだ生まれないの?」という言葉……
これがストレスの種になったというママは少なくありません。
いくつかの対処法をご紹介しますので、参考にしてみてください。
適当に聞き流す
心から心配してくれているのかもしれませんし、挨拶代わりの軽い気持ちからかもしれません。
とにかく、向こうに悪気はないので気にするだけ損だと割り切りましょう。
(とはいえ、これが出来たら苦労はしませんよね……)
「のんびりやさんみたいで」「お腹の中が居心地良いみたいで」
こう笑顔で返されたら、相手もそれ以上何も言えないのではないでしょうか。
お腹の赤ちゃんと繋がっているのはママだけなのですから、何をどのように言われても、自信を持ってください。
ママ自身も、お腹の赤ちゃんと過ごせる残りの時間を、前向きに捉えられると良いですね。
「何かあったら、こちらから連絡しますので」
遠方の実家・義実家から、電話が何度もかかってくる、メールが何度も送られてくる……といった話もよく聞きます。
心配なのはわかりますが、それがママのストレスになっては本末転倒です。
あまりに回数が多い場合こう言っておけば、しばらくそっとしておいてくれるかもしれません。
「医師が○○と言っていたので」「助産師さんには○○と言われているので」
「まだ生まれないの?」に続いて「陣痛をつけるには~した方がいい」「~してないから生まれるのが遅いのでは」と善意のアドバイスが始まってしまった時。
そんな時は医師や助産師を引き合いに出して、納得して頂きましょう。
実はこのフレーズ、産後も使えます。
「白湯はあげてるの?」「日光浴をさせなくては」といった、少し前の育児知識を頑なに勧められたような場合にも効果テキメンです。
義実家からの場合は、パパに一言言ってもらう
関係性にもよりますが、義実家からの催促に「やめてほしい」とはなかなか言えないもの。
そんな時こそパパから言ってもらえると嬉しいものですし、その方が事を荒立てずに済みます。
ママが「嫌だ」と感じているその気持ちをしっかり受け止めて共有してもらえるだけでも、ずいぶん気持ちは安らぐものですよ。
(参考文献)
すべてがわかる妊娠と出産の本