ハロウィンはいつから、いつまで？

年々盛り上がるハロウィンイベント。

子供達のために、自宅を飾り付け、仮装の準備をするご家庭も多いことでしょう。

ところでハロウィンの期間とは、一体いつから、いつまでを指すのでしょうか？

詳しく解説します。

ハロウィンそのものは10月31日だけ

日本におけるハロウィンは宗教的な意味合いが全くないため、漠然と9月から10月にかけてハロウィンという期間が存在するとイメージされているかもしれません。

そもそもハロウィンは２つの意味があります。

まず、ハロウィンの起源となったケルトのお祭り「サンハイン祭」は、冬を迎える秋の最後の1日（10月31日）に行われていた収穫祭です。

そして、キリスト教のカトリックに祝祭として取り込まれてからは、主に英語圏の国で11月1日の「諸聖人の日（オール・ハロウズ）」の一部（前夜祭）という位置づけになっています。

キリスト教においては日没から日付が変わるという考え方があるため、「クリスマス・イブ」と同じように、「オール・ハロウズのイブ」がすなわち「ハロウィン」となります。

つまり、正式にハロウィンと呼ばれるのは「10月31日」の1日だけとなります。

ところでクリスマスの場合、キリストの降臨を待ちわびる11月下旬から12月24日までの期間を「アベント」と呼び、クリスマスの準備期間としてクリスマスツリーやイルミネーションで街や自宅を飾り付けします。

そして、この「アベント」は、商業的には「クリスマス商戦」の期間となります。

同じようにハロウィンにもかぼちゃの「ジャック・オー・ランタン」などの飾り付けをする準備期間、すなわち「ハロウィン商戦」が存在します。

「ハロウィン期間」の号砲を鳴らす企業や団体は多数ありますが、日本において最も影響力を持つのはディズニーランドであると言って間違いありません。

ディズニーランドは20年前から「ディズニー・ハロウィーン」と呼ばれるハロウィン企画を続けており、日本のハロウィンに多大な影響を与えてきました。

近年「ディズニー・ハロウィーン」は9月上旬からはじまります。（2017年は9月8日（金）でした。）

するとテレビや新聞、雑誌などのメディアはその直後から「ディズニー・ハロウィーン」を大々的に取り上げ、その報道を通じて日本人は「ハロウィーン期間が始まった」と認識するのです。

スーパー、デパート、雑貨店などの商業施設も「ディズニー・ハロウィーン」が大々的に報道されるのを見越して8月末から9月初旬にかけてハロウィンのお菓子や雑貨を店頭に並べます。

さらに、2010年代にはいってからはユニバーサルスタジオジャパン（ＵＳＪ）もハロウィンイベントを行うようになり、ディズニーランドに加えてＵＳＪのハロウィンイベントもメディアで全国的に取り上げられるようになっています。

ちなみに2017年の「ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン」は同じく9月8日から始まっているのです。

その結果、日本では9月上旬からハロウィン期間が始まると言って間違いありません。

また、ハロウィン期間が始まるもう一つの要素としては、「仮装」が挙げられます。

日本におけるハロウィンのメインイベントは「仮装行列」であり、これに参加するため既製品の衣装を買うだけでなく、コスチュームを手作りする人も少なからずいます。

10月31日のハロウィン当日、及びハロウィン・パレードが開催される10月最後の週末までにコスチュームを作るべく、1か月以上もかけて手の込んだ衣装を作る人もいます。

そして2017年のディズニーランドでは、仮装して入場できる日がハロウィン当日だけでなく、「ディズニー・ハロウィーン」が行われている全期間に拡大されました。

来年以降も同じであれば、将来的に7・8月の花火大会や盆踊り大会が終わったら、すぐにハロウィンの準備を始めるという人も増えてくるでしょう。

考えてみれば8月は暦の上ではもう秋なのです。

さて、ハロウィンの飾り付けはいつまでに片づければよいのでしょうか？

前述したようにハロウィンは10月31日の1日だけです。

宗教的な意味合いではハロウィンに続いて11月1日の「諸聖人の日」、そしてお墓参りをする11月2日の「死者の日」までが一連の行事となっています。

メキシコの「死者の日」では、街中はもちろん墓地でもハロウィンのような飾り付けがなされているそうで、その意味では11月2日までハロウィン期間と考え、飾り付けをしていても差し支えなさそうです。

また、ディズニーランドのハロウィンイベントは10月31日にで終了しますが、ＵＳＪのハロウィンイベントは11月の最初の週末まで続きます。

ということは、遅くとも11月最初の週末にハロウィンの飾りを片づけて、クリスマスシーズンを迎えると良いでしょう。