赤ちゃんに「咳」の症状があるために眠れない時の対処法を紹介します。
咳の症状があれば医療機関を受診
赤ちゃんの場合「咳」の症状は急変することがあります。
まずは、医療機関を受診して適切なホームケアの仕方について医師から指導を受けるようにしましょう。
なお、休日や夜間で医療機関が開いていない場合は、小児科学会のサイトで緊急度を判断し、必要があれば救急外来を受診しましょう。
基本的に夜に眠れないほどの咳が出ているのであれば、休日・夜間であっても医療機関を受診します。
咳が苦しくて眠れない時の自宅ケア
医療機関を受診後に自宅で看護することになった際にできる一般的な対応方法について紹介します。
1.上半身を起こす
呼吸が楽になるような姿勢で寝かしつける方法です。
赤ちゃんの場合は、向かい合わせで抱っこして、ママ・パパの肩にもたれかかる姿勢が、一番、楽な姿勢です。
ただし、ママ・パパも眠りたい場合は、抱っこできないと思います。
その場合は、大きめのタオルやクッションを重ねて、背もたれを作ります。
そこに上半身をもたれかかるようにして寝かせます。
2.水(白湯)を飲ませる
水を飲ませると、気分が落ち着いて咳が止まることがあります。
また、痰が切れやすくなります。
3.布団に掃除機をかける
布団や部屋のほこり、カビ、ダニなどが、粘膜に付着してさらに咳を激しくしてしまいます。
赤ちゃんを一旦、寝室から移動させて、部屋を掃除しましょう。
併せて、布団にもカビやダニ、ほこりが大量に付着しているため、掃除機でよく吸い取ります。
掃除後は、30分程度、換気をして、赤ちゃんを寝室に戻します。
4.加湿器・空気清浄器をつける
喉や気管が乾燥しているところに、ハウスダストやウィルスが付着すると咳がでます。
マスクが効果的ですが、赤ちゃんはマスクができないため、加湿器を使って、乾燥を防ぎます。
また、空気清浄器も一緒に使い、空気中に浮遊するほこりやウィルスを少しでも取り除きましょう。
空気清浄機以外にはこまめな換気も行います。
タバコはもちろん絶対に吸うべきではありません。
(参考書籍)
医学書院「新看護学・母子看護」
金原出版「小児看護学」
小学館「家庭の医学大辞典」
学研「赤ちゃんの病気全百科」
ベネッセ「赤ちゃんの病気新百科」
メルクマニュアル医学百科