【乳児の予防接種】肺炎球菌(PCV13)の時期・効果・副反応がわかる!

肺炎球菌(PCV13)ワクチンの接種時期、効果、副反応(副作用)と、併せて肺炎球菌が原因となる病気について解説します。

肺炎球菌とは?

injection2

肺炎球菌は、せき・くしゃみなどにより飛沫感染し、保育所などに通園する乳幼児のほとんどが保有しています。

喉の中に常に肺炎球菌は存在しています。

しかし、通常は無症状です。

乾燥やウィルス感染などにより、のどの粘膜が傷ついたり、体力が落ちて抵抗力が弱まると肺炎球菌の感染症に罹ります。

肺炎球菌の感染症は、感染した場所によって異なりますが、発熱、鼻水、咳、痰などの風邪症状が主です。

中耳炎の原因菌となることでも知られています。

重症化した場合

例えば、次の病気に発展する恐れがあります。

  • 肺炎:肺に細菌が感染し、呼吸困難となり死に至る可能性があります。
  • 敗血症:細菌が血液を通じて全身に広がって炎症をおこし、血圧が低下して死に至る可能性があります。
  • 髄膜炎:脳を覆う髄膜に細菌が感染し、意識障害を起こして死に至る可能性があります。また、脳に影響が出て後遺症が残ることもあります。

    髄膜炎になった場合、10%の割合で難聴、精神発達の遅れ、体の麻痺、てんかんなどの後遺症が残るとされています。

    予防接種の記事一覧
    インフルエンザ菌b型(ヒブ、Hib) ・ 肺炎球菌(PCV13) ・ B型肝炎(HBV) ・ DPT-IPV(四種混合) ・ ロタウィルス ・ BCG(結核) ・ 麻しん、風しん(MR) ・ 水痘 ・ おたふくかぜ ・ インフルエンザ ・ 日本脳炎

    接種時期

    合計4回

    1回目:生後2か月

    2回目:生後3か月(1回目から27日以上あける)

    3回目:生後4か月(2回目から27日以上あける)

    4回目:生後12~15か月(3回目から60日以上あける)

    ※なお、全ての予防接種についてスケジュールを知りたい場合は、こちらの記事で確認してください。

    【予防接種】0~6歳の最短スケジュールと持ち物チェックリスト
    生後2か月からはじまる予防接種。しかし、数が多くて複雑です。 そこで、一目でわかるモデルスケジュールを作りました。...

    同時接種できるワクチン

    定期接種

    インフルエンザ菌b型(Hib,ヒブ)、B型肝炎(HBV)

    任意接種

    ロタウィルス

    費用

    定期接種のため無料です。

    ワクチンの「効果」と「副反応」

    効果

    敗血症や髄膜炎などに重症化するリスクを95%以上軽減します。

    副反応(副作用)

    1回目の接種でほとんどの子供に副反応が見られます。

    重篤な副反応としては、ごく稀に呼吸困難やけいれんの発生が報告されています。

    1回目の副反応として多い症状を順番に紹介します。

    1.84.0% 注射部位の紅斑(あかみ)

    2.71.3% 37.5度以上の発熱

    3.69.7% 注射部位の腫脹(赤くなって腫れる)

    4.52.1% 傾眠状態(ぼーっとする)

    5.45.2% 易刺激性(不機嫌)

    6.38.0% 不安定睡眠(眠れない)

    7.31.4% 食欲不振

    8.28.2% 注射部位の疼痛(痛み)


    (参考出典)
    厚生労働省「肺炎球菌感染症」
    日本小児科学会「予防接種スケジュール」
    メルクマニュアル医学百科