【乳児の予防接種】B型肝炎(HBV)の時期・効果・副反応がわかる!

B型肝炎(HBV)ワクチンの接種時期、効果、副反応(副作用)と、併せて病気の症状について解説します。

B型肝炎とは?

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感染経路

まず肝炎とは、肝臓が炎症し、肝細胞が破壊される病気です。

肝炎の原因は、主にウィルス感染です。

ウィルスにはA~E型まであります。

このうちB型のウィルスが原因となっている感染症を「B型肝炎」と呼びます。

B型の主な感染経路は母子間の血液感染です。

母親がB型肝炎に感染していた場合、赤ちゃんが産道を通るときに母親の血液を浴びることで感染します。

なお、母子感染以外だと、医療事故や性行為で感染することがあります。

症状

B型肝炎の症状は、急性肝炎と慢性肝炎で異なります。

急性肝炎は、皮膚や白目が黄色くなる「黄疸」が特徴的な症状です。

また、食欲不振、嘔吐、便が灰色になるなどの症状も顕れます。

急性肝炎は1~2か月で治ることもありますが、6か月以上続くと慢性肝炎(キャリア)となります。

慢性肝炎は、特に症状がない場合も多く、あったとしても疲れやすいなどの症状です。

新生児が感染した場合、ガンマグロブリン注射やワクチンを打たないと、ほとんどのケースで慢性肝炎となります。

重症化した場合

例えば、次の病気に発展する恐れがあります。

  • 劇症肝炎:肝細胞が急激に破壊され、肝不全に陥り、意識障害が起きます。
  • 肝硬変:肝細胞が破壊されることで肝臓が硬くなります。肝臓がんに移行する可能性が高くなります。
    予防接種の記事一覧
    インフルエンザ菌b型(ヒブ、Hib) ・ 肺炎球菌(PCV13) ・ B型肝炎(HBV) ・ DPT-IPV(四種混合) ・ ロタウィルス ・ BCG(結核) ・ 麻しん、風しん(MR) ・ 水痘 ・ おたふくかぜ ・ インフルエンザ ・ 日本脳炎

    接種時期

    B型肝炎ワクチンは平成28年10月から定期接種になりました。

    通常

    合計3回

    1回目:生後2か月

    2回目:生後3か月(1回目から27日以上あける)

    3回目:生後7~8か月(1回目から139日以上あける)

    ※父親など家族にキャリアがいる場合は、2か月より前にワクチンを接種することができます。

    母親がHBs抗原陽性(キャリア)の場合

    合計3回

    1回目:出生直後

    2回目:生後6週

    3回目:生後6か月

    ※なお、全ての予防接種についてスケジュールを知りたい場合は、こちらの記事で確認してください。

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    同時接種できるワクチン

    定期接種

    インフルエンザ菌b型(Hib,ヒブ)、肺炎球菌(PCV13)

    任意接種

    ロタウィルス

    費用

    定期接種のため無料です。

    ワクチンの「効果」と「副反応」

    効果

    B型肝炎ウィルスに感染するリスクを95%以上軽減します。

    副反応(副作用)

    B型肝炎(HBV)ワクチンを製造している化学及血清療法研究所の調査によると、9.9%の割合で副反応が出現していたとしています。

    主な症状としては、注射部位の発赤(あかみ)、腫脹(赤くなって腫れる)、疼痛、発熱などです。

    重篤な副反応としては、他の予防接種と同じく、アナフィラキシーにがごく稀に報告されています。


    (参考出典)
    厚生労働省「肺炎球菌感染症」
    日本小児科学会「予防接種スケジュール」
    「ビームゲン」インタビューフォーム
    メルクマニュアル医学百科