出産予定日ってどうやって決まるの?どれくらいズレる?

妊娠がわかると、早く知りたいのが出産予定日。

出産予定日は、どうやって決まっているのでしょうか?

実際の出産日とはどれくらいズレるのでしょうか?

出産予定日の決め方

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「産婦人科 診療ガイドライン ―産科編 2014 – 日本産科婦人科学会」では

最終月経開始日から予定日を決定するが、排卵日や受精日が特定できる場合は排卵日や受精日から起算した予定日を用いる

とあります。

最終月経開始日から予定日を決定する方法は、月経開始日に280日を加えた日付を予定日とするものです。

排卵日や受精日が特定できる場合は、排卵推定日(基礎体温からの情報、人工授精日、採卵日など)に266日を加えた日付を予定日とします。

出産予定日はあくまで「予定」

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ですが、出産予定日はあくまで「予定」です。
いくつかのデータをご紹介します。

1.ほとんどの赤ちゃんが正産期内に生まれる

以下は、厚生労働省の統計データです。
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厚労省のHPより引用

昭和55年も、平成21年も、【単産】は正期(満37~満41週)が9割以上を占めています。

正期(満37~満41週)は、「正産期」のこと。

この時期には、赤ちゃんの身体機能や臓器は十分に成熟し、外の世界でも生きていける状態になります。

この正産期、出産予定日の3週間前から2週間後まで、日数にして35日間もあるんです!長い!

ちょっとくらい出産予定日の設定がズレていても、ほとんどの人が正産期内に出産を迎えられるわけですね。

2.予定日ちょうどに生まれる赤ちゃんは20人に1人

さらにもうひとつ、こちらの記事をご紹介します。

>外部リンク:出産予定日に生まれる確率はどれくらい?

こちらの記事では、湘南鎌倉総合病院で誕生した1563件の自然出産(初産婦のみ)のデータを元に、出産までの在胎期間を紹介しています。

一番お産が起きていたのは、やはり予定日でした。
しかし数は99件で、全体から見るとわずか6.3%に過ぎません。
妊娠中忘れることはなく、ドキドキしながら待っている予定日ですが、当日に生まれる人は20人に1人くらいですね。
ランキング第2位は?というと、39週3日と40週3日の90件でした。
出典:All About「出産予定日に生まれる確率はどれくらい?」

以上のように、あくまで出産予定日は「予定」というのが、わかっていただけたでしょうか。

出産予定日は何故ズレる?

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あくまで予定とはいえ、出産予定日はきちんと医学的根拠に基づいて決定されています。

ズレが生じる要因は何なのでしょうか?

1.生理周期による予定日のズレ

通常の生理周期は25日以上38日以内とされています。

その時々の体調によっても、生理周期は微妙に変わってくるものです。

ですが、出産予定日は生理周期28日の場合を基準とし

1ヶ月28日×10ヶ月=妊娠期間280日

として算出されます。

そのため、周期が28日ぴったりでない場合は、ズレが生じてしまうのです。

生理不順だったりすれば、ますます正確な出産予定日の算出は難しくなります。

2.赤ちゃんの大きさによる予定日のズレ

心拍確認が出来た後、「では次回の診察で出産予定日を決定しましょうか」と言われたママも多いはず。

心拍確認ができるのが大体妊娠6~8週。

そして妊娠8週~11週の超音波検査では、CRL(※頭殿長/とうでんちょう)から予定日を概算することができます。

これを最終生理日から算出した暫定の出産予定日と照らし合わせ、最終的な出産予定日を決定します。

また最終生理日が曖昧で予定日を算出できていない場合も、ここで予定日が決定されます。

妊娠8週~11週がもっとも赤ちゃんの個体差が少ないとされているためですが、これもあくまで標準値。

誤差はあります。

※頭殿長(とうでんちょう)・・・赤ちゃんの頭骨のてっぺんからお尻の突出部の中点までの長さ

性交があった日から計算するとずれている…本当に合ってるの?

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胎児の発育が始まるのは、受精した瞬間から。

卵子の寿命は、排卵されてから24時間。

そして、受精できるのは排卵後の6~8時間と言われています。

対して射精後の精子の寿命は、平均2〜3日、長くて1週間。

受精可能になるのは射精後5〜6時間後、そこから36時間と言われています。

精子が受精可能な期間を考えれば、性交した日=受精日とは限りません。

そして最終生理日から算出する出産予定日月経開始日は、14日後に排卵し受精が起こったことを前提としています。

ですが、様々な要因で15%前後の女性の排卵は遅れると言われています。

排卵日は基礎体温を測ることである程度の予測ができますが、それもあくまで予測です。

さらに生理周期によるズレや赤ちゃんの大きさによるズレも加味すれば、性交があった日からの計算が合わないことは、十分に有り得るのです。


<参考出典>
日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン―産科編2014-」