子育てで活かしたいアドラー心理学

最近、アルフレッド・アドラーの心理学がブームになっています。

「自己啓発の源流」と言われるアドラー心理学ついて紹介していきます。

ほめるのではなく、勇気づけよう

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アドラーの心理学は、「教育の心理学」と呼ばれ、「子育て」や「子供の教育」に焦点を当てた心理学のひとつです。

このアドラーの心理学は、子育て中の親に多くのヒントを与えてくれます。

とりわけ、困難に直面した子供が、それを自発的にを乗り越えるための力を与えてくれることになるでしょう。

そこで今回は、アドラー心理学の重要な論点である「ほめない」「しからない」という考え方について説明します。

1.「ほめる」のではなく「勇気づける」

こんな場面を想像してみてください。

子供たちに、サラダが盛り付けてられているお肉料理を出しました。

すると、お肉だけ食べて、サラダはほとんど残してしまいました。

その様子を見たあなたは、叱ることはあっても、ほめることはないでしょう。

反対に、野菜嫌いの子供がサラダをモリモリ食べてたらどうでしょうか?

きっと「えらいね!」とほめるでしょう。

一体なぜでしょうか?

それは、子供に野菜を食べさせることをコントロールしたいからです。

「健康のために野菜を食べて欲しい」という親の気持ちは、正しいことです。

しかし、いくら正しくても、子供は大人のコントロールを嫌がるのです。

子供が幼ければ、ほめたり、叱ったりすることでコントロールすることは可能です。

しかし、子供は成長するにつれて、誰かにコントロールされることを嫌がるようになります。

ではどうすればよいのでしょうか?

上から目線で、子供の行動を「正しい」「間違っている」と評価すること、
すなわち「コントロール」しようとすることをやめることです。

その代わりに、子供と同じ目線で感想を伝えます。

例えば、子供が野菜を食べた時には、ほめるのではなく、

「おぉーおいしそうだねー」

「わたしもサラダが食べたくなってきちゃった。」

と伝えましょう。

このように子供と同じ目線で、感想を伝えることを「勇気づけ」と言います。

2.小さいうちは、ほめてもいい

とは言え、3、4歳くらいの子供にとっては「ほめる」と「勇気づけ」との違いはわかりません。

また、この時期の子供には、「しつけ」という名のコントロールが必要になることもあります。

そこで初めのうちは、子供をほめることで、「わーい。お母さんにほめられた、頑張るぞー。」と、
ヤル気を起こしてあげながら、時々、勇気づけを交えていく。

そうして勇気づけを交えていく内に、「じゃあこうしてみようかな?頑張ってみるぞー。」と、
子供が自らの意思で、壁を乗り越えようとしはじめたら、
「ほめる」をやめて「勇気づける」に移行していく必要があります。

何故なら、ほめられ続けた子供は、ほめられないと行動できなくなり、親に依存する子供になってしまうからです。

3.しからない

子供は、困難に直面した時、無意識のうちに、次の行動のいずれかを選択します。

1.困難に抗い、どうにか壁を乗り越えようする。

2.言い訳をして、困難に立ち向かわず、逃げる。

もし、子供が「2」を選択してしまうのであれば、それは困難に立ち向かうだけの「勇気」が足らなくなっているのです。

困難という名の高い壁を乗り越えることが不安で恐ろしいのです。

それにもかかわらず、親は困難から逃げ出そうとする子供を次のように叱ることがあります。

「何でこんなことできないの?」

「これくらいできるでしょう。」

「言い訳しないで、とにかくやりなさい。」

このような言葉に対して、子供は「責められている」、「人格を否定されている」ように感じます。

既に勇気が足りず、困難から逃げ出そうとしているのに、追い打ちをかけるように叱るとますます勇気を失います。

では、どのように言葉を掛けてあげたらよいのでしょうか?

4.しからずに子供を勇気づける方法

勇気づけとは、

「子どもが自らの力で、課題を乗り越え解決できるように応援すること」

です。

アドラー心理学では、子供を勇気づけるためには、

「アイ・メッセージ」+「質問」

という話し方で語りかけることが、効果的であるとしています。

「アイ・メッセージ」とは、例えば、

「お母さんは、うれしい」
「お母さんは、いいと思う」

というように、主語を私(アイ)にすることです。

上から目線ではなく、子どもと同じ目線で会話ができるなります。

続けて、

「お母さんは、いいと思うんだけど、○○ちゃんはどう思う?」

と「質問」を付け加えます。

こうすれば、「質問」に対して、子どもが自分の頭で考えるようになります。

つまり「勇気づけ」は子どもの「自主的な意思決定」を促すことにつながるのです。