2歳半~3歳半の子供が使う言葉(実例集)

実際にどんな言葉を使うことができるのか、3歳になったばかりの「cawaiku」編集部のスタッフの娘さんの実例で紹介します。

3歳前後の幼児は約1000語の言葉を使うことができるようになると言われていますが、この実例集は言葉の発達の「やや早い」女の子をモデルにしています。

同じ3歳ばかりになった言葉の発達が「やや遅い」男の子の場合、実例の半分程度しか話しません。

言葉の発達には個人差がありますので何か心配なことがあれば、かかりつけの医師などに相談しましょう。

2歳半から3歳半頃の語彙

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日本語の言葉の種類(品詞)は10個ありますが、3歳程度だとそのすべてを一応、使うことができます。

ただし、たくさんの語彙を知っていますが、使い方は間違っていることも非常に多いです。

1.動詞

3歳前後では、以下の50個くらいの動詞を使うようになりました。

○○をする、あける、あげる、あそぶ、あたる、あつまる、あるく、いう、いく、うたう、うる、おこる、おしえる、おりる、おわる、かう、かく、かす、かくれる、きこえる、くる、けす、こわれる、さわる、しまう、しゃべる、すてる、たすける、たたく、たつ、たべる、たりる、つかう、つかれる、つくって、できる、でる、とる、なおる、なく、ねる、のせる、のむ、のる、はいる、はしる、はなす、ふく、ぶつける、まつ、みる、もらう、やる、やめる、よむ

2歳を過ぎると「二語文」で話すようになります。

たとえば、「ごはん、たべる」と言った具合です。

3歳前後では3語文になります。

「○○ちゃんが、いちご食べるの」

2語以上で話す場合には「動詞」が欠かせません。

2歳半頃から、様々な「動詞」が使えるようになるため表現が豊かになってきたと感じるようになります。

2.形容詞

形容詞も3歳前後では50個くらい使うようになっています。

色・形に関する言葉

主におもちゃや遊びを通じて使っている形容詞です。

あかい、あおい、きいろい、白い、黒い、まるい、しかくい、おおきい、ちいさい、ながい、みじかい

「おおきい・ちいさい」「ながい・みじかい」以外にも「対」になって使う形容詞がたくさんあります。

たとえば、「ふとい・ほそい、たかい・ひくい、つよい・よわい、かたい・やわらかい」などです。

意味はわかっているようですが、まだ使っているのを聞いたことはありません。

食事

食事の中で使っている形容詞です。

おいしい、まずい、あまい、すっぱい、にがい、あったかい、つめたい、おおい、すくない

食事のときは親子の会話が増えるためか、ご飯の味や量に関する言葉は一通り使えます。

食卓に出されたご飯を見て、「パパのおおい!○○ちゃんのすくない!」と言ったりします。

生活

日常生活の中で主に「快・不快」を感じた時に使っている形容詞です。

あつい、さむい、ねむい、もったいない、いたい、かゆい、おそい、はやい、きもちいい

中でも「いたい」と「かゆい」は2歳前からよく使っていますが、3歳になって自己主張が激しくなるためか、四六時中言い続けています。

感情

「今」の自分の気持ちを表現する時に使っている形容詞です。

かなしい、こわい、たのしい、さみしい、うれしい

「さみしいの」と語尾に「の」を付けて使っています。

評価

人や物に対して評価する時に使っている形容詞です。

おもしろい、かわいい、やさしい、いそがしい、うるさい、あぶない、きたない、くさい、あたらしい、すごい

「うんち、くさいね!」と語尾に「ね」を付けて使っています。

3.形容動詞

3歳前後で使っている形容動詞は10個程度でした。

いや、おなじ、かわいそう、すき、たくさん、楽しみ、だめ、ぷにぷに(ぶよぶよ)、上手、ゆっくり、すこし

ところで、形容動詞と言えば、「ふわふわ」とか「ぎざぎざ」といったオノマトペがたくさんありますが、3歳前後では意外と使っていないことがわかりました。

4.名詞

名詞は何語使えるようになっているかを数えるのはもはや不可能です。

特に「犬」「バス」などの普通名詞や「ニトリ」「しまじろう」などの固有名詞は、あまりにたくさん覚えて使っています。

3歳になると「そんな言葉まで知っているの?」と親が把握しきれません。

それ以外だと、例えば「数(数詞)」については50くらいまで言えます。

人称代名詞についは、以下の2つだけ使えます。

わたし、ぼく

指示詞(代名詞・副詞・連体詞)は、約10個くらい使えます

ここ、こっち、こう、こんなに、こうやって、この、こんな、あっち、どっち、どうやって

指示詞と言うと、「こそあど言葉」といって「これ・それ・あれ・どれ」などの4系統の言葉があります。

しかし、2、3歳だと「こ」の系統がほとんどです。

まだまだ自分中心だということがよくわかりますね。

5.副詞

副詞はまだ10個満たないようです。

いっぱい、ちょっと、同じ、なんか、まだ、まあまあ、もう、もっと、やっぱり

「まあまあ」と「やっぱり」は大人っぽい表現です。

「やっぱり美味しかった!」というように使います。

本当に意味が分かって使っているのか少し怪しいです。

6.連体詞

連体詞は以下の2つです。

おおきな、ちいさな

指示詞に該当する連体詞については「名詞」の項目をご覧ください。

7.接続詞

3歳前後で使う接続詞は以下の2つです。

だから、なのに

2歳と3歳で一番違いを感じるのは、接続詞が使えるようになることです。

「だから」と「なのに」は怒って自己主張する時によく使っています。

「それ○○ちゃんのだから、かえして!」

「食べたくない!おなか痛いから。」

「それ○○ちゃんのなのにー!やめて!」

単に「ヤダ」と言うだけでなく、接続詞を使って自分を正当化する理由を話すようになります。

8.感動詞

感動詞は挨拶の言葉がたくさんあるため、2歳前からでも頻繁に使うようになります。

3歳だと20個程度は使えるようです。

ああ、いや、おはよう、おかえり、ばいばい、かんぱい、おめでとう、ありがとう、ごめんなさい、どういたしまして、いただきます、ごちそうさま、いってらっしゃい、いらっしゃいませ、もしもし

ごっこ遊びで「いらっしゃませ」「もしもし」などを覚えるようになります。

9.助詞

2歳半から3歳半にかけては、簡単な助詞も使えるため、より話し言葉っぽくなってきます。

が : 「わたしが食べる!」
に : 「とりさんにあげる」
の : 「それ、わたしの!」
も : 「私も食べたい」
と : 「私とママのお弁当」
のに : 「私が作ったのに!」
から : 「スプーン持ってくるから待ってて」
ね : 「ママ、これ持っててね」

10.助動詞

助動詞は全部で18語ありますが、このうち3歳前後で使えるのは7個程度です。

れる : 「これ、食べれる?」
ない : 「それパパのじゃない。ママのなの」
ます : 「アンパンマンがうんちしました。」
よう : 「ママ、食べよう」
たい : 「私がやりたいの!」
た : 「昨日、ライオンみたねー。」
です : 「3歳です。」
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