今年の十五夜はいつ?―お月見の由来やお供え物の意味―

秋の行事である十五夜のお月見について、その由来や日付などの豆知識を紹介します。

十五夜とは何か?

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1.2017年~2022年までの十五夜カレンダー

「お月見」をする十五夜の日付は表のとおりです。


西暦 十五夜 満月
2017年 10月4日(水) 10月6日(金)
2018年 9月24日(月) 9月25日(火)
2019年 9月13日(金) 9月14日(土)
2020年 10月1日(木) 10月2日(金)
2021年 9月21日(火) 9月21日(火)
2022年 9月10日(土) 9月10日(土)

「十五夜」という名前から何となく「9月15日」にお月見をすると勘違いする人もいますが、正しくは「旧暦の8月15日」の意味であるため、現在の暦に置き換えると9月~10月上旬頃に到来します。

また、暦の関係でお月見の日が必ず満月になるわけではありません。

2.十五夜(中秋の名月)の由来

昔の暦では、主に月の満ち欠けによって月日を数えていました。

月はおおよそ30日間(1か月)で満ちて欠けるため十五夜は「満月の夜」を意味しています。

中でも旧暦の8月15日は「中秋の名月」と呼ばれ、1年の内で最も美しい満月を考えられており、日本・中国などの東アジアでは月を観賞したり、豊穣の祈りを捧げる風習が今も根付いています。

中秋とは、秋の半ばという意味で、旧暦では7~9月までが秋の季節とされていたので、8月が中秋となります。

3.日本には「十三夜」もある

十五夜の「中秋の名月」に対して、「のちの月」「豆名月」「栗名月」と呼ばれる「十三夜」。

十五夜から1か月後れの旧暦9月13~14日に月を観賞する習慣で、この時期に収穫を迎える栗や豆をお供えします。

かつては、「十五夜」と「十三夜」の両方を名月として観賞すべきものと考えられており、片方だけ見るのは「片見月」と呼ばれ縁起が悪いと考えられていました。

4.日本における「お月見」の始まり

十五夜のお月見は古代中国(紀元前1000年頃)で始まった風習です。

日本でも月に祈りを捧げる風習はすでに縄文時代にはあったと考えられていますが、現在のような中秋の名月に月を観賞する習慣は、平安時代に中国から伝わって始まったとされています。

日本で最初にお月見をしたのは嵯峨天皇で、その御所である現在の「大覚寺」の大沢池に船を浮かべて観賞したのが始まりとされています。

現在でも京都の大覚寺では十五夜に「観月の夕べ」という行事が催行されています。

5.月にウサギがいる理由

月にウサギが住んでいるという伝承は、平安時代の「今昔物語集」に収められており、インドから仏教とともに伝えられた説話がもとになっています。

ある日、サル、キツネ、ウサギの3匹は、飢えた貧しい老人に助けを求められました。

そこで、サルとキツネは、持っていた食べ物を老人にあげることにしました。

しかし、ウサギは食べ物を持っておらず、また食料を採ってくることもできなかったため、自らを焼いて食料とするために火を焚いて飛び込んだのです。

飢えた老人は帝釈天としての本来の姿に戻り、うさぎの行いに感動して、月に住まわせることにしたのです。

ところで日本では月にいるうさぎはお餅をついていると考えられていますが、同じ説話をもとにした中国の伝承では、帝釈天によって月に昇ったうさぎは、不老長寿の薬を造る月の女神(嫦娥:じょうが)の手伝いをしたとされています。

つまり、突いているのは「餅」ではなく「薬」ということになります。

6.ススキとお団子をお供えする理由

お月見のお供えものと言えば、「ススキ」と「お団子」です。

さらに、十五夜の季節に収穫が始まる里芋もお供えされます。

そもそも満月は豊作をもたらす「五穀豊穣」の象徴としてお月見の風習が始まるよりもはるか昔から信仰の対象となってきました。

そのため収穫した作物をお月様にお供えして、翌年の豊作を祈願するのです。

作物と一緒にススキをお供えする由来は諸説あり、「稲穂」に見立てている、ススキは「萱(かや)」として家の屋根材になるため家を厄から守る、刀に似ているため邪気を払うなどと考えられています。

また、月見団子は地方によって色や形が異なりますが、基本的にはお餅と同じ食べ物であり、古来より神聖で縁起の良い食べ物として、正月や節句など季節の行事に欠かせないお供え物です。

月見団子の丸い形状は満月ではなく「里芋」を模したものと考えられています。

お月見の子供向けQ&A

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「今日は十五夜だからお月見をしよう。」

「お月見って何?」

「お供え物をして、満月を眺めるの。」

「なんで、そんなことするの?」

「昔はみんな、田んぼや畑で食べ物を育てていたから、満月の夜にお供え物をして、お米や野菜がたくさんとれるようにとお月様にお願いしたんだよ。」

「ふーん。七夕みたいだね。お星様じゃなくてお月様にお願いするのか。わー!おいしそうなお団子!食べていい?」

「いいよ。」

「このお団子、まんまるでお月様みたいだね」

「そうだね。でもお月様じゃなくて里芋の形なんだって。」

「そうなんだ。ねー見て!月にはうさぎが住んでるんだよ。」

「そうらしいね。」

「なんで、月に住んでるの?」

「昔話によると、食べ物がなくて困っていたおじいさんをウサギが助けたので、それを見ていた神様が感動してウサギを月に住まわせたらしいよ。ウサギは立派なことをしたから月の神様になれたんだね。」