七五三の服装―主役ではない兄弟・姉妹は何を着る?―

七五三の主役である子供の着物ばかりに気をとられていると、兄弟(姉妹)の服装のことをついつい忘れがちです。

間近になって慌てないように、兄弟(姉妹)の服もしっかり準備しておきましょう。

そこで、七五三の主役ではない「付き添いの子供」が着る服装を紹介します。

七五三に付き添いする兄弟姉妹のドレスコードとは?

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1.基本は結婚式と一緒

七五三を迎える兄弟(姉妹)が正装をして、パパやママもスーツに身を包んでいるのですから、付き添いの兄弟も当然、身だしなみを整える必要があります。

必ず家族で記念撮影をするのですから、ハレの日らしい装いにしてあげましょう。

基本的なイメージは、結婚式にお呼ばれした子供と思えば間違いありません。

主役はあくまでも着物をきた兄弟ですから、両親と同じく準礼装か略式装のドレスコードとします。

2.制服ならOK!

準礼装か略式装といっても、なかなかイメージが沸かないと思います。

一番、手間もコストもかからない服装としては「制服」です。

幼稚園に通っている子供であれば、園の制服で七五三に連れて行きましょう。

もちろん中学生以上のお兄さん、お姉さんも学校の制服で問題ありません。

七五三に付き添う「女の子」の服装

幼稚園・学校の「制服」以外で七五三のお祝いにふさわしい服装を解説します。

1.洋服の場合

女の子の洋服としては、入学式や卒業式、お稽古の発表会などに着ていくワンピースで構いません。

七五三で晩秋の11月に神社を参拝することになるため、ワンピースだけで肌寒いです。

手持ちのワンピースにあったボレロやジャケットなどを羽織りましょう。

神社に参拝するのですから、ワンピースの中でもお姫様のような派手なドレスではなく、入学式や卒業式にも着られるような落ち着いたものがより相応しいでしょう。


ワンピースの例

2.和服の場合

和服は7歳未満か7歳以上かで着るものが異なります。

本来はお宮参りの際に祝着(初着)を購入して、年齢に合わせて直しながら使っていくと経済的です。

7歳未満なら

まず、6歳までの和服は、実質的に七五三用の着物を着るしかないと言えます。

そもそも子供用の着物はほとんど流通してなく、大人の女性の「訪問着」のような準礼装がないのです。

つまり、3歳の七五三の着物と同じく、着物を着て被布を羽織るという格好になります。

5、6歳であれば着物に「袴」をはくと言う選択肢もあります。

袴着なら小学校の入学式にも使えます。


「着物と被布」の例

「着物と袴」の例

7歳以上なら

7歳以上なら振袖の着物に帯を締めるという一般的な着物のスタイルになります。

七五三のお祝いをする本人ではないので、箱迫(はこせこ)やしごきなどの派手な「盛装」は控えましょう。

あくまで控えめに。


振袖の例

七五三に付き添う「男の子」の服装

「制服」以外で七五三のお祝いにふさわしい服装を解説します。

1.洋服の場合

洋服の場合は父親と同じスーツ姿になります。

子供の一般的なスーツ姿と言えば、ブラウスにズボン、そしてズボンと上下セットになるベスト(またはジャケット)を羽織って、ネクタイを絞めます。

ネクタイの形は、蝶ネクタイでも一般的なプレーンノット風でも構いません。


スーツの例

2.和服の場合

和服は「5歳未満」と「5歳以上」で着るものが異なります。

5歳未満

4歳までの男の子は、まだ袴を着ることができません。

5歳の七五三である「袴着」の儀式を終えていないからです。

そのため、紐付きの「着物」に「羽織り」を着用します。

「着物と羽織」の例

残念ながら羽織姿の子供の事例写真がありませんでした。

写真のモデルは大人なので「帯」を締めていますが、5歳未満では「帯」は締めません。

「着物」は、お宮参りの時の祝着(初着)があれば、それを直して着せます。

なければ袴羽織のフルセットをレンタルして、袴を着せずに「着物」と「羽織り」だけ着せるようにします。

「羽織り」は、本来「袖なし」とされていますが、現在では「袖あり」の羽織しか流通していないのでこちらで構いません。

無地で紋を1つ以上入れると略式装以上の格となります。

また最近、3歳の七五三で被布コートを着ている男の子を見かけるようになりました。

本来、被布コートは女性用ですが、羽織の代わりに用いても良いでしょう。

「着物と被布コート」の例

5歳以上

5歳以上であれば「袴」が着用できます。

着物と紋付の羽織に袴をはきます。

まさに5歳の七五三と同じ服装です。

男の子の袴姿は、女の子の着物と違って「盛装」がないので、9歳くらいまでなら確実に七五三を迎えた子供であると間違われるでしょうね。

そのため、できるだけ羽織は無地のものを選びましょう。

着物と羽織と袴の例

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