おままごとはいつからできる?―1歳~3歳までの遊び方―

ごっこ遊びの中でも、一番、最初にはじまるのが「おままごと」です。

子供は性別に関わらずおままごとが大好き。

いつ頃からおままごとが始まり、どのように遊びが発展していくのか年齢ごとに紹介します。

0歳のおままごと

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1.赤ちゃんの心と体

「おままごと」ではありませんが、赤ちゃんが大人の真似をするようになるのはいつ頃からだと思いますか?

実は生後9か月頃から、大人の行動を真似しようとする仕草が見られるようになります。

たとえば「パチパチ」などです。

赤ちゃんがハイハイできた時、タッチできた時などに、ママは「よくできたね(パチパチ)」と手を打って褒める場面がたくさんあると思います。

ママの嬉しそうな姿を見て、赤ちゃんも一緒に「パチパチ」と拍手をするようになります。

他にも「バイバイ」などの簡単な仕草を真似るようになります。

2.この時期のおままごと

この時期はまだ、知能も手先も未熟であるため、おままごと遊びはできません。

しかし、その一歩手前の段階として、おままごとのおもちゃを使った初歩的な遊びをすることができます。

例えば、クッキングのおもちゃを使って、包丁で野菜や果物を切るといった遊びです。

おもちゃとはいえ、まだ上手に切ることは出来ませんが、ママ・パパが少し手助けしてあげると切ることができます。

すると面白がって何度でも切ってみようと挑戦します。

1歳のおままごと

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1.子供の心と体

ごっこ遊びが盛んになる時期は1歳半頃からです。

しっかりと歩けるようになるまでに成長したことで、自分の意志である程度自由に手足を動かせるようになっているため、この時期から大人の動きを真似る「ごっこ遊び」が盛んになるのです。

特に一番身近な存在であるママの真似っこを夢中になってやるようになり、いよいよ「おままごと」が始まります。

そのため、ママが掃除機をかけていれば、自分もやりたいと掃除機を持とうとし、ママが洗濯物を畳んでいれば、自分も畳みたいと洗濯物を掴もうとします。

このように子供は真似っ子遊びを通じて、色々な動作を学んでいくのです。

2.この時期のおままごと

1歳半ころからは、大人がお手本を見せてあげれば、その通り真似をしようとします。

そのため、おままごと用の特別なおもちゃを購入せずとも、真似っ子遊びを存分に楽しむことができます。

いわゆる「再現遊び」です。

たとえば、ぬいぐるみを使ってみましょう。

まずは日常的に行っている子供のお世話を、ママがぬいぐるみを使って再現をします。

おんぶをする、スプーンであーんと食べさせる、布団に寝かせてとんとんする、などをやって見せてあげましょう。

すると、子供もぬいぐるみを使ってママの真似をします。

この遊びが気に入れば、一人でもぬいぐるみのお世話遊びをするようになります。

2歳のおままごと

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1.子供の心と体

2歳を過ぎるとおままごとは一気に発展します。

この時期、ごっこ遊びが上手になる理由は「表象作用」と「象徴機能」が発達するためです。

表象作用とは、過去に見たものを記憶して、それが目の前に存在していなくても頭の中で思い浮かべることができる作用のことです。

また、象徴機能とは、印象に残ったものを別のもので見立てる能力のことです。

例えば、ママが掃除機をかけているのを見て、長い棒を掃除機に見立てて、掃除機をかける真似をするなどの行動ができるようになります。

さらに2歳は2語文が話せるようになるため、遊びの中に会話が入るようになります。

大人と言葉のやりとりをしながら遊びを進めることも可能になります。

2.この時期のおままごと

おままごとのおもちゃを買い与えるタイミングとしては2歳が一般的です。

この頃の子供は、積極的にママと同じことをしたがりますが、残念ながら大人と同じ道具を使うのはとても難しい上に危険が伴います。

すると、ママの真似ができないために癇癪を起して、ママを困らせることも頻繁にあります。

そこで、子供も安全に楽しめるようにおままごとのおもちゃを与えることで「自分でやりたい」という欲求も満たしてあげることができます。

2歳向けのおままごとのおもちゃとしては、クッキングセットやお世話人形、お買いものなどが一般的です。

おもちゃで自由に遊ばせるだけではなく、親も一緒に遊ぶ事が大切です。

親は遊びを発展させる役割を担えるからです。

たとえば、クッキングであれば、子供が好きなものを作って、それをママが食べて「おいしかった」と言って終わりにするのではなく、メニューを5~6個用意して、「カレーください!」とママが注文し、子供は「かしこまりました!」と言って注文通りに作るようにするのです。

3歳のおままごと

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1.子供の心と体

言葉を使った「ごっこ遊び」はさらに発展し、ママの様子をより詳細に再現することができるようになります。

たとえば、お人形に向って叱る姿をよく見かけることができます。

お人形でお世話遊びをしていると「食べさせてあげた食べ物をこぼしてしまった」というシーンを再現し、「こぼしちゃいけないでしょ!」と叱るのです。

子供は親の良い所もそうでないところもよく見ているのだと気づかされますね。

さらに3歳前後からは、同じ場所に友達がいても、別々の遊びをする「並行遊び」だけでなく、友達と関わりながら遊ぶ「対面遊び」も増えてきます。

1人がクッキングのおもちゃで料理を作り、もう1人が食べるといった具合です。

2.この時期のおままごと

この時期に使うおままごとのおもちゃも2歳児と同じもので十分楽しめます。

3歳だと、「赤いもの」「果物」など色や種類の分類ができるようになり、さらに数をかぞえることもできます。

そこで、パパ・ママとおままごとをするときも、これらの概念を取り入れてコミュニケーションを楽しみましょう。

例えば、料理では、「緑の野菜を使ってスープを作ってくれますか?」「果物が欲しいのですがいくつありますか?」と話しかけて行動を促すようにします。

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