1歳の夜泣き~原因と対処法~

1歳の子供が夜泣きをする原因とその対処法について解説します。

0歳からの夜泣きが続いている子供にも、1歳を過ぎて急に夜泣きをするようになった子供にも役立てることができるでしょう。

1歳児の夜泣きの原因

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1.夜泣きの原因はわからない

夜泣きは、赤ちゃんの成長に伴って生後6か月頃から見られるようになります。

「お腹が空いた」「暑くて眠れない」などの明確な理由がないのに夜に突然、泣き始めます。

生後6カ月を過ぎると、運動の発達によって寝返りやハイハイをして遊ぶ事ができるようになる、視覚が発達して身近なものを観察できるようになる、感情が分化して喜びや恐怖などを感じるようになる、などの成長が見られます。

こうした心と体の発達によって、日中に様々な刺激を受けることにより、夜になっても脳が脳が興奮して夜泣きをするのではないかと言われています。

母親であっても夜泣きしている理由は分からなくて当然ですし、泣き止ませることができないのは仕方のないことです。

夜泣きの対応はとても辛いものですが、赤ちゃんはもちろんママ自身についても決して責めないでください。

夜泣きは成長の一過程で誰にでも起きるものであり、1歳半から2歳頃までには夜泣きをすることも少なくなってきます。

2.夜泣きの原因チェック表(1歳児用)

夜泣きの多くは原因がわからないものです。

しかし、見逃している原因もあるかもしれないので、以下のチェックリストを参考に心当たりがないか確認してください。

  • 風邪などで体調が悪い
  • オムツが気持ち悪い
  • 室温や布団が暑くて(寒くて)寝苦しい
  • のどが渇いた
  • 体のどこかが痛い・かゆい
  • 1歳児の場合は夜中の授乳は必要ないので「お腹が空いた」という原因は除外しています。

    もし、1歳を過ぎても夜中に授乳する習慣があるなら思い切ってやめましょう。

    3~4日は激しく泣くかもしれませんが、その後はあきらめてピタッと泣かなくなります。

    授乳をしなくなるだけで夜泣きの回数も減り、随分と育児が楽になります。

    1歳児の夜泣きの対処法

    1歳児が夜泣きをした場合にできる対処法を原因別に紹介します。

    1.風邪などで体調が悪い場合

    鼻や喉の風邪をひいて、鼻水、鼻づまり、咳、痰(たん)などの症状があって寝苦しそうにしている場合には、翌日に耳鼻科や小児科を受診して症状を緩和する薬をもらいましょう。

    週末などで医者にかかれない時には、1歳児でも使える市販の風邪薬があるので薬剤師さんに相談して利用するとよいでしょう。

    また、お腹の風邪(急性胃腸炎)が原因で泣いていることもあります。

    鼻風邪と違って気づきにくいのですが、ノロウィルスなどが流行っている時期で、普段よりも食欲がない場合には疑ってみましょう。

    胃腸炎の場合、胃の中の食べものが空っぽになるまでは、どうやっても気持ち悪い状態が続きます。

    夜中に下痢をする、吐き戻すことがあるので、泣いたらオムツを確認し、バケツや雑巾なども予め準備しておきましょう。

    2.オムツが気持ち悪い場合

    まず、うんちをしていた場合にはすぐに交換しましょう。

    一方で、おしっこが気持ち悪いと感じるかどうかは個人差があります。

    敏感な子供の場合に、おしっこの度に夜中オムツの交換をすることはつらいでしょう。

    その場合は、ワンサイズ大きいオムツや「オヤスミマン」などの夜用のオムツを試しに使ってみましょう。

    吸収量の多いオムツの方が不快感が軽減されるので、オムツが理由で夜泣きをすることが少なくなる場合があります。

    また、夕食時までにしっかりと水分を取り、寝る直前には水分を飲まないようにすると夜の尿が減って効果的です。

    3.室温や布団が暑くて(寒くて)寝苦しい場合

    1歳では「暑い」「寒い」を伝えることができないので、温度調整には苦労すると思います。

    手っ取り早い方法としては、エアコンを使って寝室の温度をできるだけ一定に保つことです。

    室温が一定(20~25℃)であれば、年間を通じて布団やパジャマも同じものが使えるので、いつでも同じ状態で眠ることができます。

    季節の変わり目に暑さや寒さで寝苦しくなることがなくなり夜泣きも減ります。

    光熱費はかかりますが、2歳後半になれば「暑い」「寒い」を言えるようになるので、一時的な状態だと思ってください。

    4.のどが渇いた場合

    子供が寝汗をかいていた場合には、喉が渇いて泣いているかもしれません。

    その場合には、もちろん麦茶などを飲ませてあげます。

    しかし、遊んだ後や食事の時に水分を多めに摂る、寝室の温度を一定に保つなどの対応で、喉が渇いて泣くことは少なくなるでしょう。

    5.体のどこかが痛い・かゆい場合

    傷がある場合には絆創膏などでしっかり保護する、何かにぶつけて赤く腫れている場合には保冷剤で冷やすなどします。

    痒みについては、夏場は虫刺され、冬場は乾燥が原因かもしれません。

    虫刺されの場合は、かゆみ止め薬を塗って、掻きむしらないように絆創膏で保護します。

    冬場の乾燥が原因で体を掻いている場合には、ワセリンなどの保湿剤を塗ると共に、加湿器を使って部屋の湿度を保ちましょう。

    6.原因がわからない場合

    夜泣きの多くは原因がわかりません。

    思い当たる原因が見つからない時には、手を握ったり、トントンをするなどして、静かに見守りましょう。

    それでも泣き止まな場合には、何もせずに泣き止むのを待つしかありません。

    長くても5~10分以内で自然と泣き止みます。

    わざわざ起き上がって抱っこをしたり、外に出たりするママもいますが、子供にとってはかえって刺激になってしまうこともあります。

    夜中に泣き声を聞くことは、ママにとってもパパにとっても辛いことですが、しばらくすれば泣き止むと割り切ることも必要です。

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