1歳の誕生日「初誕生祝い」って何をすればいいの?

満1歳の誕生日は「初誕生(誕生祝い)」と呼ばれ、成長の節目として昔から特別に祝われていました。

普通の「誕生日」とは少し違う「初誕生」をどのようにお祝いすればよいか、その方法を解説します。

そもそも「初誕生祝い」って何?

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実は日本で「誕生日」が祝われるようになるのは歴史的に最近のことです。

明治以降に西洋文化が入ってきたことで、徐々に定着したきました。

それ以前は、年齢を誕生した日に増やす「満年齢」ではなく、正月になると年齢を増やす「数え年」が使われていたため「誕生日」という習慣がありませんでした。

しかし、満1歳についてだけは、赤ちゃんが無事に1年成長したということで、生涯の健康を願って「初誕生」を祝う儀礼があったのです。

その名残で、現在でも「初誕生」については、2歳以降の誕生日にはない独特の風習に基づいてお祝いをあげます。

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初誕生は「もち」が欠かせない

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「初誕生」が普通の誕生日と最も違う点は、「誕生餅(一升餅)」を使って、独特な儀式をする点です。

儀式のやり方は地域や家庭によって全く異なります。

それぞれの地域で伝わる方法で行うといいでしょう。

都市部に住んでいて、それもよくわからないという人のために、いくつか有名な風習を紹介しますので、参考にしてください。

1.餅を背負う

「一升餅」を風呂敷や袋に入れて、1歳の子供に背負わせるという儀式です。

「『一生』食べ物に困らないように」と縁起を担いで行われます。

2.餅を踏む

餅の上に裸足(もしくは草履)で乗せて、足で餅を踏ませます。

1歳を過ぎるとこれから歩き回るようになるため、「足腰の強い丈夫な子供になれますように」という縁起を担いでいます。

今どきなら、誕生日プレゼントの「ファーストシューズ」を履かせて踏ませてみても楽しいでしょうね。

3.餅を体にぶつける

おしりやすねなど体に餅をぶつけるという儀式もあります。

足であれば「丈夫な足」、おししれあれば「丈夫な足腰」などのぶつける場所によって縁起を担ぎます。

くれぐれも一升餅のような重たい餅でぶつけないようにしましょう。

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初誕生では将来の職業の「占い」をする

全国的な風習ではありませんが、初誕生で「占い」をするという儀式もあります。

そろばんや楽器などが描かれた「選び取り」の絵札を並べて、1歳の子供に選ばせて、将来の職業を占うのです。

占いではありますが、初誕生における宴会のイベントとして、出席者みんなで盛り上がって、1歳の誕生日を迎えた喜びを分かち合います。

絵札はお米屋さんで「誕生餅」を購入すると、その特典としてもらうことができます。



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宴会(食事会)には誰を招く?

初誕生は、祖父母などごく親しい方だけを招くのが一般的です。

決まりがあるわけではないので、日頃から赤ちゃんがお世話になっている身近な方を呼びましょう。

どんな料理を作ればいいの?

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日本の伝統的なお祝いの料理と言えば、赤飯、尾頭付きの鯛、一汁三菜が定番です。

しかし、お七夜も、お食い初めも、初節句も、ほぼ同じ構成であり、参加者も基本的に同じ顔です。

1年のうちに何度も似たような料理でもてなすというのは、現代の感覚には合わなくなっています。

出席者の好みを踏まえて、お寿司(ちらし寿司など)をメインに、鶏の唐揚げやエビフライなど誕生日の定番メニューをおかずに加えれば十分でしょう。

初誕生の席に招かれるおじいちゃん・おばあちゃんも戦後生まれで洋食に慣れ親しんでいるため、和食にこだわる人はほぼいないでしょう。

子供本人については、離乳食の進み具合やアレルギーの有無にもよりますが、基本的に同じものを、小さくカットして食べさせるようにします。

当然、ケーキも買って、ろうそくを1本立ててお祝いもしましょう。

初誕生の食事は和洋折衷で楽しみましょう。

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お祝いをももらったら「内祝い」をしないといけないの?

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古くからの習わしとしては、誕生餅を親族やご近所に配って「内祝い」をするとしています。

しかし、今、これを行っているのは、伝統文化を大切に守っている一部の地域だけになっています。

では、現代版「内祝い」と呼べる、いわいる「お返し」についてはどうでしょうか?

1.宴会に呼んだ人

宴会に呼んだ人には、食事をもてなすことですでにお礼をしていますので、お返しは不要です。

また、内祝いではないですが、マナーとしてわざわざ来てくれた方にお餅や菓子折りなどの「お土産」を渡すことが一般的ですので、食事とあわせて十分なお礼となります。

もし、改めて感謝の気持ちを伝えたいということであれば、後日、お礼状(お手紙)を送るようにしましょう。

仲の良いの親や兄弟であれば、メールやSNSで当日の写真付きでお礼のメッセージを送っても構いません。

要は感謝の気持ちが伝わり、それを喜んでもらえれば、形式にこだわらなくてもいいのです。

2.宴会に呼ばなかった・来られなかった人

もし、宴会に参加していない方から初誕生祝いをもらったとしても、やはり基本的にお返しは不要です。

おもちゃや子供用品をもらったら、実際にそれを使っている写真を撮って、手紙などでお礼のメッセージと共に送るようにしましょう。

また、現金や商品券をもらった場合でも、それで何を買ったかを報告する手紙を書くとよいでしょう。

高額なご祝儀で気が引ける場合には、3分の1から半額のお返しをすればいいでしょう。

もし、ママ友からプレゼントをもらった場合には「お互い様」ということで感謝の気持ちだけ伝えて、ママ友のお子さんの誕生日の時に、プレゼントを渡すようにします。

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