雛人形の選び方~抑えておくべき5つのポイント~

雛人形の選び方を5つのポイントでわかりやすく解説します。

初節句を迎えるにあたって、人形店やデパートにひな人形を買いに行くと、その数の多さ、種類の多さにびっくりすることでしょう。

「何をどういう基準で選べばいいかわからない!」という悩みもこの解説を読めばすっきり解消します。

購入する前に知っておくべき雛人形の基本

1.主役は「ひな壇」ではなく「人形」

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人形を買いに行くとき、真っ先に目に入るのが、七段飾りなどの大きくて立派な雛飾りです。

とかく「パッと見の豪華さ」を重視して、予算内でより段数が多いものを選びがちです。

また、かわいらしい「お道具(小物)」に目を奪われて、お道具の種類が豊富で華やかなものを選んでしまうこともあります。

しかし、ひな人形とは、そもそも子供の身代わりとなって病気や災害から守る「守り雛」が起源となっており、人形そのものが最も重要な役割を果たしているのです。

2.人形はどのように作られているか?

雛人形は、1つの人形をひとりの職人だけで丹精込めて手作りしているのではなく、分業体制で生産されています。

人形には200以上もの部品があり、大まかな構造として、頭、胴体(芯)、着物の3つに分けられ、それぞれの別の職人が制作を担当しています。

しかも、職人同士が1ヵ所に顔を合わせて作っているわけではなく、専門の工場で、頭だけ、胴体だけ、着物だけを大量に作っています。

確かに、1人の職人がすべての部品を高いレベルで作ることは非常に難しいでしょうから、それぞれ得意とする部分に特化して制作したほうが、品質も安定することでしょう。

3.全てが「日本製」ではない

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少し高価なお雛様になると、作っている職人の名前が書かれた札が掲げられていますが、これは、基本的に頭(顔)を作った職人の名前であり、胴体や着物は別の人が作っている可能性があります。

職人の名前が掲げられていると、当然「日本製」と思ってしまうかもしれませんが、目には見えない胴体(芯)の部分などは、中国や東南アジアなどで製造されていることもあります。

胴体は頭と衣装を支える人形の中心であり、いわば「本体」ともいえます。

ちなみに胴体は木製(または藁)であり、外国で作られている場合には、当然、木そのものも外国産です。

人形は見た目だけでなく、中身についても職人の魂がこもったものを選びたいですよね?

「頭」は名のある職人が筆をとり、「着物」は京都西陣織でも、肝心の本体は外国製ということは決して珍しくありません。

当然、三段、五段などの段飾りで人形が多いにも関わらず、値段が安いものは、大部分が外国産と考えたほうがよいでしょう。

そこで、人形店を訪れた際には、必ず次の質問をしてください。

「芯も含めて全て日本の職人が作った人形はどれですか?」

専門の人形店で、詳しい人に聞けばもちろん教えてくれますが、デパートやショッピングモールなどの量販店ではそもそも店員が知らない場合があります。

一生に一度の大切な人形選びですから、この質問に答えられる担当者から購入しましょう。

雛人形選びの5ポイント

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人形を選ぶポイントは多くありますが、「予算」「生産地」「お顔」「衣装」「印象」の5つを抑えて購入しましょう。

1.予算

雛人形は無数にあります。

無数の中からたった1つを選ぶのはとても難しく、可能だとしてもよほどの時間が必要です。

そこで、ある程度は選択肢の「絞り込み」が必要になります。

とはいえ、見た目の「印象」で絞り込むのは至難の業です。

あれもいい、これもいいと目移りしてしまうからです。

しかし、「予算」に基づいて絞り込むのであれば、迷うことはありません。

「予算」は数字であり印象で左右されることはないからです。

「気に入ったものであれば金に糸目はつけない」という家庭でなければ、事前に予算を決めておきましょう。

その際、予算よりも1ランク高いもの選ぶことをおススメします。

「5万円の予算であれば10万円以内のもの」「10万円の予算であれば15万円以内のもの」といった具合です。

と言うのは、頑なに予算内で選ぼうとすると、買った時の満足感が得づらいのです。

なぜなら、雛人形のセットはどれも1点ものであり、しかも購入者の目線で見ると一長一短で、「顔は良いが衣装がいまいち」、「衣装は良いがお道具が貧相」というものばかりなのです。

それが1ランク上げることで、「いまいち」と感じた部分が解消され、「この人形に出会えてよかった」という気持ちになれるのです。

「予算を増やすことありき」で選ぶ必要はありませんが、いざとなればお金を出してくれる祖父母の予算に加えて「自腹でも出す」という心構えがあったほうがよい買い物ができるでしょう。

2.生産地

よほどの「日本人形好き」でもない限り職人の名前を聞いても「???」となるでしょう。

また、職人が作ったといっても、それは人形の一部分であり、先に述べたように必ずしも全て日本国内で製造されているわけではありません。

そこで、どこまで日本製にこだわるのか方針を決めましょう。

例えば、頭、胴体、着物のすべてを日本製にするのであれば、親王飾り(お内裏様とお雛様の2人だけ)でも10万円前後します。

一方、目には見えない胴体は外国製でいいということであれば、同じ親王飾りでも7~8万程度になり、さらに生産地は全く気にしないということであれば5万円以下から選ぶこともできます。

産地によって相場が大きく異なるため、産地へのこだわりがなければ、それだけ選択肢の幅が広がることになります。

3.お顔

「予算」と「生産地」が大体決まれば、かなり選択肢の絞り込みができていますので、あとは見た目の印象で選んでいきましょう。

見た目の中でも特に重視したいのが「お顔」です。

同じ職人が作ったお雛様でも、すべて顔が違います。

これは職人が一体一体お顔を作るため、似ているようでも少しずつ顔が異なってくるのです。

顔の形が「丸い」「細長い」「ふっくらしている」、表情が「きりっとしている」「やさしそう」「気品がある」など千差万別です。

完全に「好み」の問題なので、購入の決定権者(主に母親)が気に入ったものを選びましょう。

雛人形の購入費用を出してくれる祖父母の意見にも耳を傾けたいところではありますが、実際には、節句までの1カ月間、人形と共に過ごすのは子供と母親ですので、やはり母親自身の好みを優先すべきです。

4.衣装

衣装を選ぶポイントは、大まかに「見た目」、布地の「素材」、「織物」という3ポイントがあります。

基本的にまずは「見た目」で気に入ったものから候補を選びましょう。

その中で、より高級な絹を使っていたり、京都の西陣で作られている織物であったりと、「素材」と「織物」の品質が高いものを選ぶとよいでしょう。

安い雛人形だと布地がポリエステルなどの化学繊維で作られている場合もあるので、素材にこだわりたい場合には、化学繊維のものは見た目が気に入ったとしても候補から除外していきましょう。

5.全体の印象

「全体の印象」については、これだけで購入する人形を決める決定的な要素にはなりません。

やはり、「顔」と「衣装」の両方が気に入っていることが重要です。

実際、飾るときには人形を手に取って至近距離で見つめるわけですから、そこで「荒」が見つかると、損をした気持ちになるものです。

そのため、「顔」と「衣装」が気に入り、購入する候補が2~3セットまで絞り込まれている状態で、最終決定するために、全体の印象を見ましょう。

最終候補の中で「全体の印象が、最も好みに合っているもの」を1つ選ぶのです。

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