卒乳しても胸が張る!母乳はいつまで出るのか?

卒乳したにもかかわらず、おっぱいが張り母乳がでる。

いったい母乳はいつまで出続けるのか?

母乳の分泌について解説します。

母乳が出る仕組み・出なくなる仕組み

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1.母乳が出るまで

母乳は、妊娠中から生産が始まります。

妊娠により、胎盤からエストロゲンとプロゲステロンが分泌することで乳腺が発達し、さらに脳下垂体から分泌されるプロラクチン(乳泌ホルモン)の作用で血液から母乳(初乳)を作り始めます。

エストロゲンとプロゲステロンには、プロラクチンの作用を抑制する働きもあるため、妊娠中に母乳が出ることはありません。

そして、赤ちゃんが誕生すると、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が減退するとともに、赤ちゃんに乳頭を刺激されることで、プロラクチンが増えるため、母乳を大量に生産するようになります。

2.母乳が出なくなるまで

卒乳をすると母乳が出なくなるのは、赤ちゃんによる乳頭への刺激がなくなり、プロラクチンの分泌が少なくなり、母乳の分泌量が少なくなります。

逆に言えば、子供が母乳を飲み続けていれば、いつまででも母乳は作られます。

日本では、1~2歳頃までに卒乳することがほとんどですが、中には小学生になっても母乳を飲んでいる子供もいます。

特に何歳までに卒乳をしなければいけないというルールや基準はありません。

母子の関係の中で、よしとするタイミングに卒乳を行います。

母乳が出なくなるまでの期間は個人差が大きい

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では、卒乳すれば、必ず母乳が止まるかと言えば、そうとも言い切れません。

何故ならプロラクチン自体は、女性でも男性でも年齢に関わらず分泌されるホルモンであるため、卒乳後も分泌され続けるためです。

血中のプロラクチン値は、妊娠や授乳をしていない女性であれば3.4~24.1(ng/ml)が正常値とされています。

授乳中のプロラクチン値はおよそ50ng/ml程度で、卒乳すると1か月程度で正常値に戻ります。

しかし、プロラクチン値が正常に戻ったとしても、乳腺のプロラクチンに対する感受性には個人差があるため、少量の母乳が分泌されることもあります。

実際、卒乳から1年以上たっても出続けるというママもいます。

母乳が出なくなるまでの平均的な期間を調査した統計は残念ながらありません。

プロラクチン値の推移だけで判断すると、通常、乳頭への刺激がなくなってから1~2か月で母乳の分泌がなくなるものと考えられます。

卒乳後にも出続ける母乳に困ったら

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このように卒乳した後も、しばらくは母乳が出続けます。

そのため、乳房が張るため、おっぱいを絞りたくなるでしょう。

しかし、乳房が張るからと言って、絞り続けていれば、プロラクチンが減らないため、母乳の分泌が促されてしまいます。

乳房が張って痛くないようであれば、搾乳を中止しましょう。

残乳が気になるのであれば、一度、助産師さんに絞り切ってもらい、その後の搾乳は行わないようにします。

なお、卒乳して、数カ月たっても乳汁が出続けるのであれば、不妊の原因のひとつである「高プロラクチン血症」を疑って、一度、婦人科で相談してみてもいいでしょう。

特に、2人目以降の出産を考えているにもかかわらず、卒乳後に生理が来ないのであれば、不妊治療が必要な場合もあります。


(参考出典)
ASKAレディースクリニック
山本産婦人科
聖母病院